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Contents:ちょっとしたものを置く場所

            		【ゼーガペインフリスベルグとオリキャラを活躍させたかっただけのSS】
	
『敵残存勢力、戦闘開始時の30%までに減少。戦線、維持されています。』
戦況を報告するフォセッタの声が耳に入る。
「了解。向かってきてる敵は?」
すぐさま後ろに向かって声をかけた
「上空、12の方向にまとまって3機、地上、8時4時に1機づつ」
「わかった」
操縦桿を引き、見晴らしの良い場所の地面に降り立つ。
「対空、マイン」
「OK、準備できてるよ」
上空にまとまってきてる編隊に向かい、ホーミング弾を放つ。ついでに、地上牽制にも数発放っておく。
「命中2、残りは、回避に加え進行ルートを変更してるみたい。」
「上等。次、ランチャー」
「はい、ランチャー展開」
敵が来る方向に半身を向け、ランチャーの展開を待つ。さっきホーミングを回避した敵は、大きく右側にかじを切りなおしたようだ。地上の機体の
後ろにつくつもりだろう。……ならこのまま右側の敵をけん制しつつ、左の敵から片付けようか。
「ランチャー展開完了。右は飛距離上げといた」
「……はいよっ!」
思考を先読みされるのはいつもの事だ。今更驚いたりはしない。まずは敢えて外すつもりで右側の敵の進行方向に一発。連射が効かない右は休ませ、
左にあいさつ代わりに一発。二発、三発と適当に撃ち散らしながら、再び意識を右側に向ける。今度は半分くらい当てるつもりで一発。攻撃が
かすったのだけを確認したら、すぐさま本格的に左の敵機へ意識を移す。そのまま自らの機体も左へ舵を切り、大きく接近しながら畳みかける。
「右の敵、思いのほかクリーンヒットしたみたいだね。進撃速度大きく低下。」
今日は調子がいい。口元が緩むのを感じながらも、攻撃の手は緩めない。攻撃が弱まったのを機に、足元を重点的に狙う。数発が命中し、動きが止まった。
「右手をシールドに」
「オーケー。」
へヴィシールドが展開されたことを確認し、突撃。散発になってきた攻撃をよく観察し、直撃弾をシールドではじく。その間に、額の意識を相手に集中。
一度意識が相手に狭まり……瞬間、最初よりも大きく広がる感覚。瞬間、右手を、敵機に向けた。
「敵機の撃墜確認。……なんか今日は動きが凝ってるね。」
「いいだろ、たまには。ひとまず残り2機だな?」
「うん。……まって、残り一機みたい。さっき足を止めた一機を後方のゼーガタンクが撃墜」
「うっわ、美味しいところ取られた!……まぁいいや、残りの一つは?」
「まっすぐタンクの位置に向かってる」
「よし、じゃあ回り込んで後ろをとる。トリは渡さねぇぞ!」
「ふふ、りょーかい」
「あ、今ガキっぽいって思ったろ!」
「思ったよ?」
「そこは嘘でも思ってないって言えよ!」
冗談もそこそこに、操縦桿を引いて空へと飛びあがった。非現実感のただよう、しかしまぎれもなく現実の、透明な光の翼を羽ばたかせながら。
(2016 03 25)